疲れについて

 寝ても疲れが取れない、胃腸が弱っていて食欲がなく栄養補給できない、だるさが続く、集中力に欠けるなど慢性的な疲労が続く場合は、一人ひとりの体質や疲れのタイプに合わせた漢方薬により、疲れの根本から改善します。

 生命エネルギーである『気』が不足することにより、臓腑の機能が低下したり、免疫力が低下した状態は『気虚』証と言われます。疲れやすい、元気がない、気力不足、食欲減退、便がやわらかいなどの症状があらわれやすいです。

 このような時には気を補う力が強い『人参』を配合した漢方薬が使われます。消化吸収の力を高めて『気』を補う『四君子湯』胃腸を温める『人参湯』などが使われます。胃腸が弱い体質の方が多いので、食事は脂っこいものや甘いもの、冷たいものは控えて、よく噛んで食べるようにして下さい。

 また、『気』の量は不足していないが、巡りが悪い体質の場合は、元気な時と気力が出ない時の波が出ることがあります。そのような『気滞』証の場合はお腹が張りやすい、便秘と下痢を繰り返す、すっきり排便しない、頻尿、不眠、月経痛、月経不順などの症状があらわれることが多いです。

 このような時には気の流れを整える、『四逆散』や『加味逍遙散』などが使われます。ストレスにより悪化しやすいことが多いので、自分なりのストレス解消法をみつけたり、ストレッチやウォーキングなどで気の流れを良くするようにして下さい。

 暑い日にたくさん汗をかいたり、下痢などで脱水気味になり疲れを感じることがあると思います。体に必要な液体である『陰液』が不足し『陰虚』証になっています。体の熱を冷ます『陰液』が不足すると体のほてりが出たり、喉の渇き、めまいや動悸などの症状が出やすくなります。

 このような時には陰液を補う『六味地黄丸』などが使われます。陰液が消耗すると『気』も消耗することが多いので、気と陰液を補う『清暑益気湯』を使うこともあります。

 自分の体質に合わせて、疲れの根本原因を改善することにより、疲れにくい体になったり、風邪をひきにくくなったり、メンタルの安定などの効果を感じることができるようになります。ぜひ、ご相談ください。