【季節の養生】春の養生

 立春も過ぎ、暖かい日も増えてきました。今回は春の養生をお伝えします。

 ①『風邪(ふうじゃ)』を防ぐ
 春はよく風が吹きます。これが人体に悪影響を与えると、『風邪』となり頭痛、のぼせ、めまい、 くしゃみ、鼻水などの症状がおこりやすくなります。『風邪』が体内に入り込んで重大な病気を起こさないように予防しましょう。風の強い日、気温が低い日は頭部や首回りを中心にストールや帽子で覆うことで、『風邪』の侵入を防ぎましょう。

 ②『肝』を落ち着かせる
 春は陽気が盛んになり、肝の気も盛んになります。肝の気が盛んになりすぎると、血圧上昇、めまい、目の充血、メンタルの不調、睡眠の不調がおこりやすくなります。また、環境の変化があり、ストレスを感じやすい時期でもあるので、森林浴などで体を動かしたり、好きな香りでリフレッシュするようにしましょう。

 ③春はゆっくり迎える
 春は暖かくなる時期ですが、寒の戻りで急に寒くなったりし、気温差が大きい時期でもあります。体が冷えてしまうと、血行が悪くなり痛みなどの慢性の症状が悪化することがあります。急に薄着にならないように、着るもので調整するようにしましょう。

 ④陽気を養う生活を心がける
 陽気は外部から侵入する病気の原因から身を守る作用があると考えられています。早起きをして、朝日を浴びるようにしましょう。また、ネギ、ニラ、ニンニクなどの陽気を補う食物を多く摂るようにして、抵抗力を高め風邪(ふうじゃ)などの邪気の侵入を防ぎましょう。