【体質別養生法】気・血・水と養生②気滞

 前回に引き続き、今回は『気滞(きたい)』についてです。生命エネルギーである『気』が停滞することにより、体にさまざまな症状を引き起こします。

自覚症状
・イライラしやすく、怒りっぽい
・抑うつ傾向(気分がふさいで、ゆううつになりやすい)
・お腹、脇腹が張る
・喉や胸がつかえた感じがする
・ため息をよくつく
・しめつけられるような頭痛がおこりやすい
・排ガスで楽になる
・下痢・便秘を繰り返す
・女性の場合は月経前に乳房が張って痛んだり、具合が悪くなる
・PMS(月経前症候群)が強い

養生法
・ストレスをためること、不規則な生活は気滞の原因になります。
・趣味や好きなことに集中することはストレス解消に効果的です。
・ミカンやレモンなどの皮を袋に入れたり寝室に置いたり、お風呂に浮かべて楽しむ。
・精神のコントロールには、カルシウムなどのミネラル類も大切です。バランスの良い食事を心掛けましょう。
・シソやセロリ、ニラなどの香味野菜やハーブ類など香りのある食材は気の流れを良くするのに役立ちます。
・ストレッチやウォーキングなどで体を動かして、気の流れを良くしましょう。
・深呼吸や入浴など心を落ち着かせる時間を持ちましょう。

おすすめ食材

野菜果物・木の実
春菊、セロリ、シソ、ニラ、ネギ
小松菜、ラッキョウ、大根
ミカン、グレープフルーツ
柚子、金柑、キウイ
香辛料・調味料漢方素材
生姜、胡椒、八角、茴香薄荷、陳皮、菊花、シソ