【体質別養生法】気・血・水と養生③血虚

 今回は『血虚(けっきょ)』についてです。『血(けつ)』とは栄養をカラダ全体に行き渡らせる赤い液体のことです。血の働きとしては、全身を巡って体のすみずみに酸素や栄養素を届けます。また、臓器の働きを高め、精神を安定させます。

 血虚とは血が不足している体質です。体のすみずみに酸素や栄養が行き渡らないため、肌や髪が乾燥したり、不安や不眠などの症状が現れやすくなります。

自覚症状
・肌や髪が乾燥する
・顔色が悪く、つやがない
・爪がもろく、色が薄い
・眠れない、夢が多くて熟眠できない
・めまい、たちくらみが起こりやすい
・動悸を感じることが多い
・目が疲れやすい、目がかすむ
・足がつりやすい
・不安感がある
・物忘れが気になる
・女性の場合は月経血の量が少ない

養生法
・無理なダイエット、朝食抜き、偏食小食、目や脳の使い過ぎ、夜更かしなどは血虚の原因となるので避けましょう。
・女性の場合、経血の量が多い、不正出血も血虚の原因となります。
・熱いお風呂や長風呂は、立ちくらみの原因となるのでやめましょう。
・黒い食材、赤い食材を積極的に摂りましょう。
・「酸甘化陰(さんかんかいん)」と言って、「酸味」と「甘味」の食材を一緒に摂ると体を潤します。
・ドライフルーツやナッツ類など、種や実のものを積極的に取り入れましょう。
・ウォーキングやストレッチなど軽めの運動からはじめましょう。

おすすめ食材

穀物・豆類動物性魚介類
黒豆、黒米羊肉、動物のレバー
赤身の肉、牛乳、卵
アナゴ、牡蠣、イカ
野菜果物・木の実漢方素材
ヒジキ、ほうれん草
人参、黒キクラゲ
レーズン、ライチ
黒ごま、クルミ
ナツメ、クコの実
松の実