風邪(こじらせた場合)について

風邪をひいた後に咳だけがしつこく残ることがあると思います。

こんこんという乾いた咳で、痰は少量で切れにくい場合は風邪の炎症が残っていて、肺を潤す陰液(水分)が足りなくなっている状態だと考えます。この場合は陰液を補って、虚熱を和らげる麦門冬湯を使います。

さらに炎症が激しい場合は熱を冷ます効果の高い、白虎湯麻杏甘石湯を使います。

咳が続いていると、体力が消耗し、治りが遅くなってしまうので早めに対処するようにしましょう。

風邪で胃腸の調子が悪くなっている場合で、下痢や嘔吐が激しい時は体内の水分調整をしてくれる五苓散を使います。普段から胃腸が弱い方の風邪には香蘇散が効果を発揮する場合もあります。

風邪をひきやすかったり、風邪が長引きやすい方は気が不足してるのかもしれません。特に、人体への病気の侵入を防ぐ免疫力に相当する気を「衛気(えき)」といいます。この気を充実させるためには日頃の生活が重要になってきます。バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動です。漢方の力を借りる場合は補気作用の強い「黄耆(おうぎ)」が入ったものを使います。玉屏風散(ぎょくへいふうさん)黄耆建中湯などがあります。

風邪をひきやすい方は胃腸が弱かったり、アレルギーをおこしやすい方が多いです。漢方で体質を変えていけば症状が出にくくなってきます。ぜひ、ご相談ください。