頭痛について

 頭痛を経験された方は多いと思います。風邪をひいた時や寝不足の時、パソコン作業が続いた時、体が冷えた時など一時的に起こる頭痛であれば体を休めれば治まることも多いと思います。しかし、慢性的に頭痛が起こる方は頭痛が起こりにくい体質に改善していくことをおすすめします。

 漢方の考えでは、痛みは体内の気血水の流れが悪くなっている(不通則痛)か、必要な気血が足りなくて起こる(不栄則痛)と考えられています。

①ストレスなどで気の流れが悪くなっている
 長時間同じ姿勢を続けたり、ストレスがかかったりして気の流れが悪くなり、頭を締め付けられるように痛むことが多いです。気の流れを良くする柴胡加竜骨牡蛎湯などの漢方薬を使います。パソコン作業が続くときは間に休憩時間をもうけるようにしましょう。

②血流が悪い体質
 血液の流れが悪く頭痛が起こる方は同じ場所が痛んだり、刺すような痛みがある方が多いです。夜間に発生しやすい頭痛です。血流が悪い方は頭痛だけではなく生理痛や肩こりなども起こりやすいので、体を冷やさないように注意しましょう。血流を良くする冠心逐瘀丹などの漢方薬を使います。

③水の流れが悪い体質
 体内に過剰な水分が溜まっているため、頭痛と共に吐き気も起こることが多いです。気圧の変化によって起こる頭痛もこのタイプの方が多いです。また、胃腸が弱くて水分代謝が悪くなっている方も多いので、胃腸の調子を整えることで頭痛も良くなる方もいらっしゃいます。水分の摂り過ぎや冷たい飲食物の摂り過ぎに注意しましょう。

④気の不足による頭痛
 生まれつき体が弱い方や慢性病などにより体内の気(エネルギー)が不足し、頭部にエネルギーを与えることができずに頭痛が起こります。疲れると痛みが強くなりやすいです。気を補う補中益気湯などの漢方薬を使います。

⑤血(けつ)の不足による頭痛
 体内の血の不足により、頭部に栄養分を与えられずに起こる頭痛です。特に女性は月経や出産などで血を消耗しやすいです。頭のふらつきや目のかすみ、不眠、動悸などの症状が起こりやすいです。血を増やす当帰芍薬散などの漢方薬を使います。睡眠には血を補う作用もありますので、しっかり睡眠をとるようにしましょう。

 体質改善のために、頭痛がしない時にも漢方薬を飲むのは大変かもしれませんが、体のバランスが整ってくれば、体調が良くなり、他の症状も軽減していることもあります。痛みのある時に鎮痛剤などで対処するだけではなく、頭痛が起こりにくい体にしていくために、お気軽にご相談ください。